あくまでもロックス視点での考察(挨拶。


様々なところでメインボードでの採用が検討されているこのカードだが、あくまでもサイドボードこそがこのカードの居場所だと思う。


ロックスの2マナ生物と言えば、タルモや石鍛冶、ボブになるわけだが、これらと比較した際には、やはり単体でのカードパワーの低さが露骨になってしまう。


強力なドロー制限能力を持つ《迷宮の霊魂》だが、わざわざメインに据え置くには残念ながら些か役不足であると言う他ならない。



ただし、サイドボードからの投入を考えた場合はその括りではない。


ロックスは基本的にどんなタイプのデッキとも戦える万能型のデッキだが、絶対的に苦手とするカードが存在する。




それは《精神を刻む者、ジェイス》。




参考までに、今現在でのデッキレシピを載せてみます。




// Deck: Mystic Rocks (60)
 

// lands(23)
2 《Bayou》
1 《森/Forest》
1 《Karakas》
4 《湿地の干潟/Marsh Flats》
1 《Maze of Ith》
1 《平地/Plains》
1 《Savannah》
3 《Scrubland》
1 《沼/Swamp》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1 《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
3 《不毛の大地/Wasteland》

// creatures(16)
3 《闇の腹心/Dark Confidant》
4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
2 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
3 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》

// instants(7)
3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》

// sorceries(4)
4 《思考囲い/Thoughtseize》

// enchantments(3)
2 《破滅的な行為/Pernicious Deed》
1 《森の知恵/Sylvan Library》

// artifacts(4)
2 《師範の占い独楽/Sensei’s divining top》
1 《梅澤の十手/Umezawa’s jitte》
1 《殴打頭蓋/Batterskull》

// planeswalkers(3)
3 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》



// sideboard(15)
sb: 1 《毒の濁流/Toxic Deluge》
sb: 1 《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
sb: 3 《Hymn to Tourach》
sb: 1 《輪作/Crop Rotation》
sb: 2 《根絶/Extirpate》
sb: 3 《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
sb: 1 《ゴルガリの魔除け/Golgari Charm》
sb: 2 《真髄の針/Pithing Needle》
sb: 1 《クローサの掌握/Krosan Grip》





構築するにあたって意識したのはSnTと奇跡、それと石鍛冶デッキ。

コンボデッキにはサイドから対策を積んでいくことで対応する。




また見ての通り、場に出てしまった神ジェイスに対する解答が《真髄の針》以外に無い構成である。


ジェイスに対する基本の動きが、“場に出る前に対処する。”なので、一度、ジェイスが場に出てしまうと、メタっているはずの青系フェアデッキに対して勝率が低くなってしまうのが目下の悩みの種であった。



それ故に、何度か《名誉回復》や《大渦の脈動》のPWを破壊できるスペルの採用を考えたこともあった。

しかし、《突然の衰微》、《破滅的な行為》とのスロットの関係であったり、3マナのソーサリーという隙の多さ。そして、何よりも「必死に破壊しても、返しに2枚目をプレイされては意味が無い。」という、個人的な感覚から採用を見送ることとなった。


2枚目のジェイスが場に出た際のの絶望感は、恐らく多くの人が何度も感じた事であると思う。


そのようなこともあって、PWは針によって場に張り付けるというような構成に落ち着いた。
(単純にSnTもメタれるし、受けの広いカードであることもそれを後押しした。)




話を戻そう。



とにかく、自分が言いたいのは《迷宮の霊魂》は青系フェアデッキに対してサイドインすべきカードであるということだ。


ジェイスの対策としても、ドロー制限により相手に対処する時間を与えないというのは効果的だと考えられるし、こちらの死儀礼、タルモ、レリカリーに対してサイドインされるRIPの影響を受けない3点クロックというのは戦力としても及第点である。



タフネスの低さ。生物だから除去される。場に出るのが遅れれば効果が無い。など、危惧される部分もあるのだろうが、逆に考えてみて欲しい。


相手はこのカードに除去を切らなければならないのだ。

デッキの中で4枚しかない貴重なStPを、この3/1に消費しなければならないというのは、他のカード、石鍛冶なりボブ、もしくはサイド後のガドックが生き残るということである。

それらのカードが長く存命すればするほど、大きく勝ちに繋がるというのは多くの人が理解していることだろう。


仮に相手が全体除去を積んできた場合でも、ロックス側とすれば対処にハンデスもあれば、ゴルガリチャームでの再生付与もある。


個人的にロックスというデッキは総合力で戦うデッキだと感じている。
それはシナジーよりも、手数の多さで勝負するということであり、相手がこちらの動きに対処仕切れない状況を作ることだ。


確かに《迷宮の霊魂》単体でのカードパワーはそこまでのレベルでは無いかもしれないが、相手に対処を迫るという部分ではロックスの動きに合致しているように考えられる。



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